首のバイタルポイント(急所)を極めるカパプ総帥アヴィ・ナルディア先生

カパプの特徴のひとつにバイタルポイントがあります。

この『バイタルポイント』とは急所のことで、以前はプレッシャーポイントと呼ばれていました。

カパプでは約32箇所のバイタルポイントを定めていますが、護身術の観点から有効なのが首回りの急所。

首の急所を的確に攻撃することで、力むことなく敵を倒すことが可能になります。

カパプには首の急所を押す、突く、掴む、打つなどして敵を不動にする技が豊富にあります。

喉の急所を押えるアヴィ・ナルディア先生

トラッピングから喉の急所を突く技を指導する、カパプ防衛館岩土代表

元々トラッピングは詠春拳やジークンドーの技ですが、その有効性から多くの軍隊・特殊部隊が採用しています。

それはイスラエル特殊部隊格闘技カパプも同様。

トラッピングから首回り急所への攻撃は非常に有効であり、カパプ防衛館では基本稽古の中で毎回練習しています。

『釘打ち』と呼ばれるカパプの技。

イスラエル特殊部隊がテロリストを制圧する際に使う技の一つです。

仰向けに倒れた敵はすぐに起き上がろうとしたり、ナイフなどの凶器で反撃を試みます。

しかし、喉の急所に指を差し込んでいるためまったく動けません。

釘を打つように指を急所に差し込むので『釘打ち』と呼ぶそうです。

背後から制圧する技

写真は『カパプアルゼンチン』のディエゴ・アンジェラス氏。

元アルゼンチン特殊部隊員で、岩土代表と一緒にイスラエルカパプ訓練に参加した仲間です。

この技は、視界を奪うと同時に喉の急所を掴んで拘束します。

敵に反撃の隙を与えることなく不動にすることが可能で、家族や友人を襲う暴漢を背後から拘束するのに最適。

暴漢の視界と呼吸が回復するまで時間がかかるので、その間に大切な人を避難させ自分も逃げることが出来ます。

周りに人がいれば、拘束したまま通報を頼むことも可能です。